ストーリー、BGM、システム、全てにおいて製作者のセンスが光る、廃墟好きにはたまらない無料ゲームを紹介する。
ストーリー
大洪水によって壊滅した地球で、たったひとり生き残った博士が作り出したAndroidが主人公。
博士がAndroidを作った理由は「この世界が好きで、再び生命を興そうと考えていたが、一人では難しいので」とのこと。
Androidのあなたは、博士の述べる理由に疑問を持つことなく、生命のDNAを採取しながらこの世界の復活を手伝うことになる。
だが、博士は嘘をついているようである。Androidには話せない、その本当の理由とは、いったい何なのか?
それはゲームを進めることで明らかになる。
システム
操作はシンプル。
移動はタップした場所に走っていく。
博士のほか、特定の場所をタップすることでアイテムの生成やDNAの生成、DNA融合による生物の創造を行うことができる。
研究所内や屋外のフィールドでは矢印の表示された箇所は調べることができ、Androidの所見などを聞くことができる。
フィールドではアイテム制作や新生物創造のためのエネルギーを回収するほか、生物に接触してDNAを採集できる。
Androidを脅かす外敵や、制限時間などの概念はない。穏やかなBGMと、明朝から日没、深夜など時間経過で変わる背景を心行くまで楽しみながら、落ち着いた遊び方ができるのが本ゲームの大きな特徴である。
生物からDNAを採集する際はちょっとしたミニゲームが用意されているが、失敗しても生物が消えるなどのペナルティはなく、難易度も低い。
なお、3回採集すると生物は息絶えて消えてしまう。消えゆく生命に対するAndroidの反応が時折見れるが、哲学的示唆を含むものもあり、感慨深い。
研究所では屋外で採集したDNAと、研究所で作り出したDNAを掛け合わせることで新種の生物を誕生させることができる。今まで作ったことのある生物も、もちろん創造可能。
作り出した生物は、屋外で活動を始める。その生物のもとへ向かい、再びDNAを採集する、といったサイクルになる。
生物の系統図は多岐にわたる。
最初はアメーバから、続いてピカイア、シーラカンスとその横にも分岐する生物がある。
ゲームを進めるうちに、研究所内で色々なDNAを生み出せるようになる。新たな生物を創造し、図鑑を埋めた際はとても気持ちがよい。
感想
ストーリーの展開はとても緩やかで、急がされることがない。
穏やかなBGMと、時間で変わる背景、廃墟の哀愁。
新たな生物を見つける楽しさ。
作者のセンスが随所に光る良質なゲームであると感じる。
ゲーム画面をご覧になって分かると思うが、このゲーム、広告が表示されない。作者への支払いはプレイヤーの任意による援助がすべて、という謙虚さ。
全画面広告でUI無視の利益重視ゲームが溢れる現在では、とても貴重な存在である。往々にして、このような良ゲーは広告でゲーム性を台無しにすることがない。
無料ゲーム製作者は広告が主な収入源であることは否めないし、ゲーム作りはボランティアではないのは重々承知なのだが、そんな当たり前の仕組みの中にあるからこそ、今回紹介するようなゲームが強い光を放つのだと思う。
【攻略】生物の組み合わせ完全攻略
苦労して組み合わせを探すのも当ゲームの醍醐味だが、忙しい現代人のために以下各生物に何を掛け合わせれば新種が誕生するかを記載する。
ネタバレになるので、注意されたし。
生物系統図をコンプリートすると、こんな感じ。
原始生命体のDNA
×原始生命体のDNA=アメーバ
アメーバ
×原始生命体のDNA=ピカイア
×昆虫類のDNA=ミジンコ
ピカイア
×魚類のDNA=シーラカンス
×軟体類のDNA=アンモナイト
ミジンコ
×昆虫類のDNA=アリ
×巨大のDNA=巨大アメーバ
シーラカンス
×両生類のDNA=カエル
×魚類のDNA=サメ
×深海のDNA=アンコウ
アンモナイト
×甲羅のDNA=カニ
×軟体類のDAN=イカ
アリ
×昆虫類のDNA=サナギ
×甲虫類のDNA=コガネムシ
カエル
×鳥類のDNA=小鳥
×哺乳類のDNA=ネズミ
×爬虫類のDNA=トカゲ
サメ
×巨大のDNA=ジンベエザメ
アンコウ
×魚類のDNA=マンタ
小鳥
×鳥類のDNA=ツル
×肉食類のDNA=ワシ
ネズミ
×知性のDNA=サル
×肉食類のDNA=キツネ
×哺乳類のDNA=イノシシ
トカゲ
×甲羅のDNA=カメ
×爬虫類のDNA=ワニ
イカ
×巨大のDNA=ダイオウイカ
サナギ
×昆虫のDNA=チョウ
コガネムシ
×甲虫類のDNA=カブトムシ
カメ
×神秘のDNA=玄武
ワニ
×古代のDNA=ラプトル
ジンベエザメ
×哺乳類のDNA=シロナガスクジラ
※アップデート前は「巨大のDNA」で生まれていたようですが、修正されました。
マンタ
×深海のDNA=リュウグウノツカイ
シロナガスクジラ
×知性のDNA=魚人
リュウグウノツカイ
×神秘のDNA=龍
ワシ
×知性のDNA=鳥人
ツル
×鳥類のDNA=クジャク
キツネ
×肉食のDNA=ライオン
シカ
×巨大のDNA=ゾウ
×神秘のDNA=ハクシカ
ゾウ
×古代のDNA=マンモス
ラプトル
×鳥類のDNA=始祖鳥
×古代のDNA=ティラノ
イノシシ
×哺乳類のDNA=シカ
ティラノ
×知性のDNA=竜人
チョウ
×知性のDNA=妖精人
カブトムシ
×知性のDNA=昆虫人
エンディング
博士の真の目的、それは「人間を作ること」だった。
それには10個のDNAが必要とのこと。
コンプリート生物画像の右端にある進化の頂点に至った10の生物のDNAがそれにあたる。
これを遺跡のオブジェクトに使用することで、真のエンディングへと移行する。
博士は、自らの身を挺して、人類を誕生させることになる・・・。
ここからは以下の動画で確認してください。遺跡でアイテム使用→博士のDNA採取→人類誕生→エンディングまでおさめています。
なお、回収できていないフラグもあります。それは、研究所内で博士の妻らしき人の写真や手記の謎が解けていないことと、研究所内で作れる「リペアパーツ」の使い道がわからないことです。どなたか、情報をお持ちでしたら連絡ください。
追記
リペアパーツの使い方について多数の読者から情報提供を受けました、ありがとうございます。
リペアパーツは砂丘のエレベーターを作動させるために使用します。エレベーターで移動すると、そこはかつて研究所であった場所で、壊れたタンクから物質が漏洩し、壊滅状態。壊れて使用不能となったDNA生成マシンや生物創造マシンが放置されています。
当廃研究所では各生物を生み出すための大きなヒントが残されていて、ゲーム序盤で生物創造に難航するプレイヤーを助けるものとなっているほか、かつて人類が同様の研究を行っていたが事故により壊滅したことを示唆する情報が残されています。
※フィールドではほかにも人類がかつて住んでいた跡地などを訪れることもできます。森林がそれですね。沼地は研究所に直結の入り口、砂丘はリペアパーツ使用し廃研究所、遺跡は10のDNAで生み出せる祭壇のようなものになっている。
研究所内の女性の写真や本棚についてですが、僕も一晩経過して考えてみたのですが、読者さんが寄せてくれた情報どおりおそらく博士の奥さんでしょう。そして、博士は奥さんの脳のデータ?を使用し、Androidを生成したと思われます。
ここからはさらに妄想ですが、10のDNAを使用して生成された人類のDNAは奥さんのDNAで、そこに博士のDNAを組み合わせて博士と奥さんの子供が2人生まれた・・・。そして、その2人の子供(夫と妻)が子供を産み増やして今後の世界を作っていく、という解釈ではないでしょうか。
ゲームタイトル「World for Two」つまり「2人の世界」です。愛する人の復活を願って、人類の英知を結集した技術を使用する。生物の再興という名の目的に秘めた、博士の純粋な妻への愛が描かれているような気がして、僕にはならないんですよ。
いやはや、ほんと素敵なゲームでしたね・・・。
ところで人類が滅びた原因は本当に大洪水なんでしょうか?
それとも人類を生み出す研究が災いをもたらしたテクノロジーの暴走?
想像は尽きません!
ありがとうございます
— しんいち@World for Two (@shinichi399) 2019年5月31日
感謝しかないです
本当にありがとうございます...😭#WorldForTwo pic.twitter.com/0a2Q0Uu0Z7
World for Two、凄い人気ですね!
作者さんも喜んでいるようで、良かったですー!!
色違いを作れる
追記その2です。
色違いも作れるみたいです。
カニと神秘で青いカニが、猿と神秘で黄色い猿が出来ました。他にもあるのでしょうか?
当サイトに寄せられた情報をもとに、実際に試してみたところ
色違いが誕生しました!!
まだ、このような隠し要素があったのですねぇ。
色違い種は進化図には反映されません。
フィールドでDNAを採取しても、取れるのは原本のDNAのみです。
色違いは誕生させて、その生物が活き活きと動くのを楽しむコンテンツと言えそうです。
青いカニ
カニ×神秘のDNA
黄色いサル
サル×神秘のDNA
青いアリ
アリ×神秘のDNA
青いカエル
カエル×神秘のDNA
青いマンタ
マンタ×神秘のDNA
いまのところ、すべて神秘のDNAで色違い種が発見されていますね。
ほかにも色違い種の情報をお持ちの方はコメントで気軽に情報をお寄せください。
随時、追記させてきただきます。
無料でめっちゃ面白いゲームとして、World for Twoの横に並べてもいいなって思えるゲームを紹介します。
こちらです。是非とも遊んでみて。